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7/13/2010

ワコムとサイレックス、コンピュータ本体と液晶ペンタブレットをワイヤレスで操作できるソリューションを開発

サイレックス・テクノロジー株式会社と株式会社ワコムは、ワコムの液晶ペンタブレットをワイヤレス化して利用するために最適なシステムソリューションの開発をこのほど完了し、2011年3月の製品化を目指して共同で市場開拓を行うことで合意しましたのでお知らせします。両社はこのソリューションの試作環境を7月14日(水)から東京ビッグサイトで開催される国際モダンホスピタルショウ2010で紹介し、デモンストレーションを行う予定です。

ワコムの液晶ペンタブレットは、医療機関や教育機関、デザイン制作現場、ペーパーレス会議室、コールセンターなど、さまざまな場面で利用されています。通常はコンピュータと液晶ペンタブレットがケーブルで接続されますが、利用する環境によっては設置場所に制限があったり、セキュリティ上または衛生上の理由でコンピュータと液晶ペンタブレットを離れた場所に設置したいというニーズがありました。

これに対して両社は、サイレックスの映像ワイヤレスシステム端末「Network Display Adaptor」(NetDA)を介してワコムの液晶ペンタブレットとコンピュータをワイヤレスLANで接続した状態で、筆圧や色のバリエーションなど、手書きの描画や文字入力を実運用レベルで行えるようにしました。通信規格には、一般に広く利用されているワイヤレスLAN規格IEEE 802.11gよりも約5倍の通信速度を持つIEEE 802.11nを使用します。また、NetDAは、複数台の液晶ペンタブレットをコンピュータと接続しても、ビデオ信号とUSB信号を同時に送信することが可能です。

これにより、ワコムの液晶ペンタブレット全ての製品は、ワイヤレスLAN環境で手書き入力/ポインティング操作、そして複数台の同時表示が可能になりますので、コンピュータとの間で双方向の信号やり取りが可能なワイヤレスインタラクティブソリューションとして幅広い分野で活用できます。両社は、医療・教育機関などの施設分野、流通、金融や製造業など、以下のような分野で需要を見込んでいます。


●需要を見込む用途・市場

液晶ペンタブレットを移動させながら使用する医療機関、コンピュータの設置場所に配慮が必要な工場、コンピュータ設置場所に余裕のない教育機関、工業デザイン/ゲーム制作などにおける知的財産保護、コールセンターや役員会議室、金融機関などの情報保護など。


●本ソリューションを利用するメリット

・液晶ペンタブレットとこれに接続するコンピュータを最大16メートル離した環境(障害物がない場所)でも手書き描画やコンピュータ操作を十分なパフォーマンスで行うことができる。

・粉塵が多い場所や水を扱う場所において、コンピュータ本体を安全な場所に設置して利用できる。

・コンピュータ本体を作業者から離した場所で集中管理し、情報漏えいを防ぐことができる。

・コンピュータ本体を別室に集めて管理することで、作業スペースを効率化できるとともに、メンテナンス性を高めることができる。また、空調の効率化や騒音低減が期待できる。

・ケーブルの配線が困難または複雑になる会議室やオフィス、店舗などで、配線場所を気にすることなく液晶ペンタブレットを設置できる。



※ 記載された社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。




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